株式市場の特色

 日本の株式市場は大まかに、売買値付率の良い優良企業を多数有する東証一部銘柄、堅実な中堅?中小規模の企業が多く所属する地方・二部銘柄、地方銘柄(札証、福証への単独上場銘柄)、実績に乏しい半面、資金投下と事業状況によっては将来性に希望が持てる新興市場銘柄に分けられます。
これら国内証券取引所上場会社数は約4000社に上る反面、実際に日々売買されている銘柄はその1割から2割程度に留まっています(証券会社のアナリスト継続ウォッチ銘柄は、会社によって異なるが300~400社程度である)。これは日本の証券市場が、厳しい上場審査を課して上場を規制する反面、上場維持については特に厳しい規制は無いものの上場廃止になる場合が会社の倒産や吸収合併、粉飾決算などの特異なケースに限られており、市場からの退出も少ないという新陳代謝の起こりにくい構造上の問題があるためであります。この点については、J-SOX法規制の法制化に伴い上場維持コストが高くなるため、積極的に自主的上場廃止(ゴーイング・プライベート)を選択する動きも見られるようになり、事態は流動的といえます。
また、かつてはジャスダックが正式な証券取引所でなかったため、店頭登録から数年内に東証等への移籍上場を目指す会社が多く見られたが、ジャスダックが証券取引所化されたことから敢えて東証を目指すのではなくジャスダック市場の優良銘柄として留まる例も多く見られるようになっている。こうした動きに対してジャスダック証券取引所も「J-ストック銘柄」と称する優良銘柄を選定する制度を整備しています。
なお、日本の証券市場も資本の国際化に伴い、提携買収の動きが出てきており、東証がニューヨーク証券取引所との提携を行っています。